Unreal Fest Extreme 2021 Summer での動画作成に当たっては、Streamline Media Groupの沢山のチームが協力のうえ、完成しました。特に、実際にプロジェクトに参加したメンバーからインタビューを募り、より「制作側」がどんな様子だったかリアルに感じられる作りになるように意図しています。講演内容については、前回のブログで纏めましたが、CGWORLD様でも、今回のイベントについて各講演ごとのレポートが掲載されていました(弊社講演分はこちら)ので、比較して読んでみていただいても面白いかもしれません。
そこで今回は、30分の動画ができるまでに、どういったことが社内で行われたのかについてを、ご紹介したいと思います。
- 動画に織り込む内容の整理
ゲーム制作のワークフローは、当然ながらある程度決まっていますが、今回は何社かの協力会社と共同でプロジェクトを進めたため、総合統括側から、プロジェクト管理側から、プログラマー側から、アート制作側からなど、あらゆる視点で3か月の超短期制作がどうやって進行したか、また技術的にはどんな要素が求められたかなどお話しできる内容は山ほどありました。そのため、整理には少々時間が掛かりました。
- パワーポイントでのスライド作成
内容が整理出来たら、どういった流れで、何を中心に伝えるか、を決めていきます。今回のプロジェクトの目玉となったのは、「ファッション×ゲーム」の本格的なコラボで、ファッションがゲームのマネタイジングに使われるという手法ではなく、あくまで芸術的にゲームの世界で美しくファッションを溶け込ませ、プレイヤーが魅せられるようにしなくてはいけなかった点です。また、技術的な要素は、なんといってもボリュメトリックキャプチャやUnreal EngineのGauntletオートメーションフレームワークなどの新しい技術です。ちなみに、ボリュメトリックキャプチャとは何かというと、日本では「自由視点映像」の中にカテゴライズされるもので、実在の人物や場所を3次元デジタルデータに変換し、それを高画質に再現する*注1技術を指します。また、Gauntletオートメーションフレームワークですが、Unreal Engineが公開しているサイトでは、「物事を実行して結果を検証するためのフレームワークです」とあります。今回のプロジェクトでは、システム検証の期間短縮を目的とし、使用されました。
- インタビュー動画の撮影
これまでSMGでは、プロジェクトの完成時や、リクルート用にスタッフのインタビューを交えた動画を作成してきましたので、出演した4名はポイントを押さえて、どういったプロジェクトだったか説明するのが得意です。今回は事前に社内打ち合わせを行い、各担当者に技術面で注意した点や、視聴者に興味を持ってもらえそうな点を紹介する前提で内容を整理しました。また、現在のコロナの状況によりマレーシアではオフィスの使用に人数制限が設けられているため、各担当者バラバラに撮影をセットする必要がありました。
- 日本語吹き替え・日本語字幕作成
インタビューは英語で行われたため、日本語での吹き替えや字幕を入れました。スクリプトの翻訳や吹き替えも、全て社内で行っています。Day Zero by Streamlineでは、各言語の翻訳や吹き替えが可能です。
- 動画の最終編集
サウンドやエフェクトなどを入れ、動画の細かな部分を調整し動画は完成です。サウンドは『Afterworld』からのものを使用しましたが、こちらもゲーム制作同様、Streamline Gamesで制作と制作サポートを行いました。編集はSMGマーケティングチームで行いました。また、今回のイベントでは各社1分ほどのコマーシャルを放送しましたが、こちらの制作もマーケティングチームの動画制作チームで行いました。
Streamlineでは、各国のパートナーたちとスムーズに制作を行えるよう、いろいろなオプションを社内で用意しています。もし、動画制作やサウンド制作、また各言語の吹き替えにご興味がありましたら、ぜひご相談ください。